自分で法人で事業をやっている人にとって、大きな支払いの1つが「法人税」でしょう!
事業規模によって額は桁ごと違ってきますが、自分のように一人社長で細々とやっていても、年間で数百万は納税する事になります。
「もしこの法人税をクレカで支払えたらポイント相当貯まるんじゃないか?」
とふと思って調べてみたところ、何と法人税や国税ってクレジットカードで支払えるんですね!
これって常識なの?
個人的には毎回金融機関や都税事務所に納付に行っていたのでかなりの衝撃でした。
単純に1期分の法人税が500万だとしても、クレカの還元率1%なら一気に5万ポイントは貯まる!?
しかも支払い方法を変えるだけで…
という事で法人税をクレカで支払ってポイントを貯める方法について調べてみした。
このページのもくじです♪
ホントに法人税ってクレカで納付できるんですか?
まずはそもそも法人税をクレジットカードで支払う事なんてできるのかを調べてみたところ、なんと国税のホームページ「国税クレジットカードお支払サイト」をいうものを発見!
国主導でやっていたとは! これは間違いありませんね!
どうやら国が「トヨタファイナンス株式会社」に委託してやっているらしく、このサイトで手続きすると「トヨタファイナンス株式会社」が国税納付を委託できるみたい。
本サイトは、国税庁長官が指定した納付受託者であるトヨタファイナンス株式会社が運営する国税のクレジットカード納付専用のサイトです。
本サイトでのお手続は、当社(トヨタファイナンス株式会社)に国税の納付を委託する手続です。
メリット➀:納付する国税をクレジットカード払いでポイントを付ける
この「国税クレジットカードお支払サイト」でクレカ支払いする最大のメリットは、クレカのポイントが貯まる事です。
税金なので必ず支払うお金に対して、ポイントとして還元する事が可能なのは大きいです。
また特に法人・事業主は金額的に大きくなりやすいので、その金額で決済した事実はクレカの実績に大きく影響します。
ちなみに全てのクレカでポイント還元されるわけではないので、事前に確認必須です↓
Q. クレジットカードのポイントはつきますか。
A. ポイントについてはカード会社の会員規約に基づきますので、カード裏面に記載されているカード会社へお問い合わせください。
ちなみにアメックスの場合は「納付でポイントが還元可能」だと営業マンが言っていたので大丈夫っぽいです。
メリット➁:法人税以外にもあらゆる国税の納付にクレカが使える
今回は額の大きい法人税で調べていましたが、国税の公式ページによると、以下のようにあらゆる国税納付でこの「国税クレジットカードお支払サイト」でクレカ支払いが可能なようです↓
次の税目の納付が可能です。また、本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です(附帯税のみの納付も可能です。)。
・ 申告所得税及び復興特別所得税
・ 消費税及び地方消費税
・ 法人税(連結納税を含む)
・ 地方法人税(連結納税を含む)
・ 相続税
・ 贈与税
・ 源泉所得税及び復興特別所得税
・ 源泉所得税
・ 申告所得税
・ 復興特別法人税(連結納税を含む)
・ 消費税
・ 酒税
・ たばこ税
・ たばこ税及びたばこ特別税
・ 石油税
・ 石油石炭税
・ 電源開発促進税
・ 揮発油税及び地方道路税
・ 揮発油税及び地方揮発油税
・ 石油ガス税
・ 航空機燃料税
・ 登録免許税(告知分のみ)
・ 自動車重量税(告知分のみ)
・ 印紙税※1 所得税徴収高計算書の提出が必要となる「源泉所得税及び復興特別所得税」及び「源泉所得税」の納付については、e-Tax(国税電子申告・納税システム)において、徴収高計算書データを送信した後、メッセージボックスに格納される受信通知から「国税クレジットカードお支払サイト」へアクセスする方法により、納付が可能です。
2 「告知分」とは、国税通則法第36条の規定により、税務署長が行う納税の告知を指します。
3 印紙を貼り付けて納付するなど、納付書を添えて納付されない税目は除きます。
こんなに何でもクレカ支払いできたんですか!?
メリット➂:忙しい人向け!24時間納付手続きできる
納付先の金融機関や各事務所の営業時間外でもネットから納付手続きができるので、忙しい方にはかなりのメリットだと思います。
クレジットカード納付は夜間休日を問わず、24時間いつでもご利用が可能です。
なお、e-Taxからアクセスする方法によりクレジットカード納付を利用する場合は、e-Taxの利用可能時間内に限り、ご利用が可能です。
ちなみに私たちはクレカ払いなので、一時的に委託側のトヨタファイナンスが私たちの納付分を国に建て替えしてくれるシステムになっています。
注意点➀:決済手数料が…かかる。しかも0.81%
この方法最大のデメリットは、トヨタファイナンス株式会社が代わりに納付するので、手数料が取られる事です。
この手数料は国の収入になるわけではなく、トヨタファイナンスのサービス料的な感じです。確かに一時的にかなりの金額を立て替える訳ですら結構なリスクを負いますもんね。
決済手数料は納付額の0.76%+消費税
しかもこの決済手数料は納付額に合わせて金額が上がっていくシステムになっており、0.76%+消費税がかかります↓
・決済手数料は納付税額が最初の1万円までは76円(消費税別)
・以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)を加算した金額
このページを書いている2019年9月時点での消費税が8%なので、納付額の0.82%もかかります…
クレカの還元率が1%だとすると、実質的なメリットは(1.00%)-(0.82%)=(0.18%)となり、1%還元のうまみは約8分の1に。
しかし一応プラスにはなりますし、クレカの実績にもなるので悪くはないかもですね。マイル修行とかしている人だと無駄なく一気に貯まるのでかなり良さそう。
うちで使っているアメックスの場合は、使った実績によってボーナスが貰えるキャンペーンもあるので、一気に実績クリアに使えて良さそう♪
ちなみに前記の「国税クレジットカードお支払サイト」には決済手数料のシミュレーションもあるので、自分の納付額を入れてみると実感がわきやすいと思います↓
例えば法人税500万円の納付とすると、決済手数料は41,040円(8%時の税込)が掛かり、クレカが1%還元だとすると50,000ポイントが貯まります。
クレカのポイントが1ポイント1円とすれば、500万の納付で、50,000円(ポイント)-41,040円(決済手数料)=8,960円 の得になります。(金額的に大したことない)
ポイントをマイルにする場合は1ポイントの価値がもっと上がるので、もっとメリットがありそうです。
また額が大きくなりやすいのでクレジットカードの限度額にも注意ですね。
またこの方法だと、領収証書は発行されない点にも留意を。
融資とか取引とかで納付証明書を提出する必要がある場合は、面倒そうです。
まだまだ登場したばかりなので「クレカで支払えるの?」と言う人や、ネット上で実際にやっている情報が少ないので自分が毒見を 笑
今回は自分の法人の「法人都民税」「法人事業税」「地方法人特別税」の予定納税を、クレカで納付してみました。
上記の「国税クレジットカードお支払いサイト」へアクセスし、
「実際に納付する金額を入力して手数料を確認(シミュレーション)」
「注意事項を確認して「同意」にチェックを付ける」
したら、ページ下にスクロールして「同意」ボタンを押して先に進みます。
➀ 納付情報を入力していきます↓
- 氏名(法人の場合は法人名)
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
- 整理番号:(任意入力)
- 納付先税務署:近くの税務署を選択
そして「納付税目」を選択します。(今回は「法人税」を選択)
あとはそのままクレジットカード情報を入力して完了!意外と簡単です。
完了後は指定メールアドレス宛に「納付情報が記載されたメール」が届きます。
あれ!?
これだけ?
額も大きいので、ホントにこれで法人税が納付されているのかかなり心配です。
が、後日クレカにしっかり反映されていました↓
心配だったので後日税務署に確認に行ったところ、問題なく納付されていました。「納付が完了しました」的な連絡くらいほしいところですが、無事ウェブ上でクレカで納付が出来ました。