最近ではFIRE(経済的自立&早期リタイア)という単語が書店を埋め尽くしていますが、皆さんFIREしたいですよね。
例えば今手元に1億円が貯まった場合、あなたは早期リタイアしますか?
「1億円あったらもう人生上がってるじゃん」
「そんなの明日にでも退職届出しにいくわ」
という声が多いかもしれません。
別のページでもざっくりなFIREのラインを計算していますが、FIRE後の生活水準にもよりますが、標準的な生活を想定すると税金も考慮すると7000万円くらいからがFIREラインと言えるでしょう。
【積立額別】いつFire出来るのかシミュレーションしてみた!複利を活用=結局時間はかかる…
しかし、実際に金融資産が1億円を超えるくらいに貯まっても、中々FIREできないという事が起こります。
このページのもくじです♪
「1億円あっても不安でFIREできない」という声は意外とあるみたい
先日こんなFPへの相談記事が話題になっていました↓
相談者は
・51歳夫…早期リタイア後も、負担の軽い仕事を続ける予定
・49歳妻…現在会社員で、今後も続ける予定
・持ち家(一戸建て)&他人に貸しに出してるマンションがある(家賃収入月15万円)
・金融資産は約1億3千万円
家賃収入が月15万、金融資産が130,000,000円の51歳の方からの相談という内容だったのですが、FPの方も「問題ないよ」という回答で淡々と引き算で説明しています。
この手の相談記事って結構見るんですが、ビハインドなしでの金融資産1億以上となると相談の中でもかなり恵まれていて、計算上は問題ないですし、もう「見せびらかしているの?」と思われるレベルでしょう。
しかし…
相談者の根本的な問題はそこじゃなくて「メンタルな部分」だと思う
実はこのケース(資産1億前後)って結構陥りがちな問題みたいです。
というのも、実はなんでこんな話題を取り上げたかというと、今の自分にドンピシャで刺さる問題だからです。
私事で恐縮なのですが、自分も直近1年で同じような状況と悩みで悶々としていて、同じような境遇の人の話や、書籍などを読んで今も迷い続けているからです。
前述の相談では相談者のメンタル的な不安や葛藤には触れていませんが、この機に自分のメンタル的な葛藤を晒しだしてみようと思います↓
大好きなテニスを学生の部活並みに打ち込んでみたい!
もっと色んな事にチャレンジしたり、色んな人と出会ってみたい
好きな時に好きな場所にいってみたい
などなど…
リタイアしたい理由はまあ普通というかありきたりだと自分でも思います。
対して、悶々としていたリタイアを遠ざける理由について、言語化して書き出してみました↓
まだまだ稼ぐ能力も体力も残っているのに、ここで終わったら損じゃないのか
今の仕事の業界の最前線でやれているが、リタイアしたら離れる事になるのでもう最前線には戻ってこれないかも 稼ぐ能力が落ちて最悪の場合でも挽回できなくならないか
セミリタイアでもしたら年収大幅ダウン=周りにどう思われるんだろう 自分に対する価値が下がらないか不安
稼いだ実績=成績表みたいなところがあるから、稼がなくなった自分に価値を感じられなくなりそう
そもそもこの資産額で本当に足りるのか 100歳まで生きて何か大きなトラブルがあったら耐えられるのか不安
資産を切り崩して生活していく=確実に資産が減っていくだけというのは精神的なプレッシャーがある
書いていて自分のネガティブな部分がよく見えました(‘Д’)
てか自分の心の内側を記事として書くのってかなり恥ずかしいものなんですね。途中でページ削除しようかと思いましたが、せっかくここまで書いたのでそのまま出します。(誰得)
自分はイケイケでまっすぐビジネスに突っ走ってきましたが、こんなところで迷うなんて思いもしませんでした。
「もっと10億ぐらいまでぶち抜けよ」とか「もうゴールしていいんだよ」とか色んなアドバイス貰いましたが、未だ答えは出ず。
取り合えず今日も仕事してます。合間にこんなページで発散してます。
お金と幸福度にはそこまで相関性はない説
悩んでる期間に読んだ本の中でも、特に参考になったのが「年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?」という本です↓
資産100億以上の億万長者たちに仕事で携わってきた方の話によると、資産が40億もあるのに幸せを感じられないどころか、自分を「日本一の不幸」だと苦しんでいるという現実に直面したそうです。
また「今日は資産が1億増えた」「今日は資産が5000万減った」とその度に一喜一憂して眠れない億万長者の話もありました。
桁違いに資産を持っている億万長者たちの「持てる者の苦しみ」を見て、お金=幸せ ではないんじゃないかと思ったそうです。
この著者の研究によると「年収が増えてもさほど幸せにはなれない」と結論づけていますが、他にも億万長者が不幸になる4つの理由を以下のように挙げていました↓
資産がいくらあっても減るのは怖いし、減るかもしれないというプレッシャーが付きまとうので向き合い続ける必要がある
2.資産の形成と消費のアンバランス
⇒「稼ぐ能力」と「使う・守る能力」は別
例:NBAスタープレイヤーの68%が引退後に自己破産している / 宝くじ高額当選者の幸福度は一般より低かった
3.優越感と幸福感の履き違え
財産自慢や高額消費で得られる幸福度は長続きしない
飽きてもっと高い消費でしか幸福を感じなくなるループ/上には上がいるので最終的には劣等感
4.人間関係、家族関係の希薄化
財産目当てに感じて人を信じられなく・相続など=人間関係が薄くなりがち
なんだろう。ここだけ見ると億万長者になりたくないですが、もちろん億万長者の一部の話です。
全然自分たちとは規模は違う例ですが、この本から学んだこととして「どんなに資産を増やそうと、資産が減少する不安や恐怖からは逃れられない」という事でした。
そして「3億円あって幸せになれない人は100億円あっても幸せになれない」との事です。
お金って、幸せって何なんでしょうね。(丸投げ)